渡邊恵太研究室 Interaction Design Laboratory

仮想物体の剛性知覚に影響を与える 仮想手の指先形状の変化を用いた疑似触覚手法

仮想物体の剛性知覚に影響を与える 仮想手の指先形状の変化を用いた疑似触覚手法

仮想物体の剛性知覚に影響を与える 仮想手の指先形状の変化を用いた疑似触覚手法

著者
森本 浩輔
橋浦 健太
渡邊 恵太
発表年
発表形式

概要

本研究では,​ユーザが​VR​空間での​オブジェクトに​触れた​際に​バーチャルハンドの​指先形状が​変化する​ことに​よって​剛性の​知覚を​視覚的に​操作する,​疑似触覚手法に​基づいた​新しい​触覚提示手法を​提案する.​これまで​疑似触覚は,​オブジェクトを​変形させる​ことで​感覚を​想起させていたが,​我々は​人が​指先で​物体に​触れる​際に,​指先が​変形する​現象に​着目した.​本研究では​バーチャルハンドの​指先形状の​変化に​よる​疑似触覚を​検討する.​実験1では,​バーチャルハンドの​指先形状の​変化量を​決定する​ため,​その​変化が​ユーザの​身体所有感に​どのように​影響するかを​検証した.​実験の​結果,​身体所有感を​高い​水準で​維持が​可能である​2.25倍を​指先の​横幅の​最大変化量と​定めた.​実験2では​VR​空間で​バーチャルオブジェクトに​触れる​タスクを​行い,​バーチャルオブジェクトに​対する​剛性知覚を​評価した.​その​結果,​バーチャルハンドの​指先形状の​変形度が​小さいと​オブジェクトを​硬いと​知覚し,​一方で​変形度が​大きいと​柔らかいと​知覚する​ことが​確認された.​この​ことは,​ユーザの​動きを​制限する​触覚デバイスを​利用せずに​触覚提示が​でき,​自然な​VR​空間での​インタラクションの​幅が​広がる​可能性を​示している.

デモビデオ

論文情報

森本 浩輔, 橋浦 健太, 渡邊恵大.仮想物体の​剛性知覚に​影響を​与える​ 仮想手の​指先形状の​変化を​用いた​疑似触覚手法: 情報処理学会, 286–296 p.