バーチャルリアリティ(VR)体験の多くは,異なる環境やシーンを切り替える必要があり,カット,フェード,テレポートビーム,ポータルなどの遷移手法が用いられる.不適切な遷移手法は仮想性を意識させ,プレゼンスを損なう可能性という課題がある.本研究では,視覚イメージに基づくブレインコンピュータインタフェース(BCI)を用いた VR 空間遷移手法を提案する.本手法では,脳波解析と機械学習を統合した BCI システムを開発し,VR 環境とリアルタイムに連動させることで空間遷移を実現した.このシステムにより,ユーザは脳波計測装置を装着し,目を閉じて特定の空間の視覚的なイメージを想起することで,イメージした空間に遷移できる.そして,閉眼状態を遷移のトリガーとすることにより,視覚イメージへの集中を促すとともに視覚的不連続性を軽減し,高いプレゼンスの維持が期待できる.
阿部 輝,平野 怜旺,渡邊 恵太. 視覚イメージに基づくBCIを用いたVR空間遷移手法の提案. WISS2025予稿集