コンピュータ上では入力した文字のスペルミスの指摘や修正が可能である.しかし,会議や講義などの場面で鉛筆やチョーク等を利用する場合にはそのような機能を利用できない.そこで,本研究では,直筆が必要な場面において,忘れてしまったスペルをシームレスにこっそりとユーザ本人にのみ提示するシステムであるAmbientLetterを提案する.本システムはペンに装着した9軸加速度センサを用いた文字認識部,執筆内容から次の文字を予測する提示文字予測部,環境にカモフラージュし次の文字を提示する文字提示部の3つの要素で構成される.文字認識部のシステム評価の結果,86.5%で筆記された文字を正しく認識できた.
豊崎クサベア富心, 渡邊 恵太. AmbientLetter:わからないスペルをこっそり知るための筆記検出および文字提示手法. 第25回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ (WISS2017).