マウスを用いて,画面内のカーソルを遠隔で操作するときにそれを「自身のカーソルである」ということを認識している.自身の操作と対象物の動きの同期によるものであると考えられている.そこに遅延が生じると同期が損なわれ,「自身のカーソルである」という感覚が損なわれると考えた.そこで本研究ではマウスの動きと画面の表示に遅延を与えた状況でダミーカーソル実験を行い,遅延がカーソルの探索に与える影響について調べる.
安中勇貴, 山岸丈留, 相澤裕貴, 渡邊恵太. ダミーカーソル実験におけるカーソルの遅延が自身のカーソル特定に与える影響. インタラクション2022論文集© 情報処理学会 2022.pp666 - 669