パーソナルファブリケーションが広まる一方，それらの機器を扱うためのソフトウェアは未だプロ向けのものが多い．また，レーザーカッターは汎用性が高い一方で，使途が限定的であり，さらなる活用法が期待されている．そこで本研究では文具や工具など細かなものの収納に着目し，レーザーカッターを活用した，日常的な道具を効果的に収納する手法「StorageCanvas」を提案する．StorageCanvasは，キャンバスとした段ボール上に複数の収納物をはめ込み，インテリアとして利用できる収納手法である．キャンバス上での物の配置を自動で行い，コラージュのように収納するとキャラクタの顔などのアート作品が完成するようなものが作成できる．本論文では，StorageCanvasの実装とその作例を示し，パーソナルファブリケーションによる収納の問題解決と一般向けのモデリングソフトウェアについて考察する．