黒ひげ危機一発と生体反応を用いた他人ごと感実験の試作と検討

黒ひげ危機一発と生体反応を用いた他人ごと感実験の試作と検討

黒ひげ危機一発と生体反応を用いた他人ごと感実験の試作と検討

著者
吉開 一輝
渡邊 恵太
学会名
HCI研究会
発表年
2020年
発表形式
登壇発表

概要

本研究では主体感があり自分に関係があると感じる行為を「自分ごと感」,主体感が無く他人に関係があると感じる行為を「他人ごと感」と定義する.他人ごと感を高める取り組みの 1 つに,死刑の同時執行がある.東京拘置所では,1 つの通電したボタンを含む 3 つのボタンを用意し,刑務官 3 人が同時にボタンを押すことで死刑を実行している.誰が通電したボタンを押したか特定できない仕組みによって,それぞれの刑務官は自分ではなく他の刑務官が押したと感じることができる興味深い取り組みである.本研究の目的は他人ごと感が生じる条件を模索することである.本稿では,他人ごと感の調査方法として,おもちゃの黒ひげ危機一発を使用した実験システムの試作と生体反応計測による実験デザインを紹介する.そして他人ごと感の検証方法としての適切性,妥当性を考察・議論する.

論文情報

吉開一輝, 渡邊恵太. 黒ひげ危機一発と生体反応を用いた他人ごと感実験の試作と検討. 第190回ヒューマンコンピュータインタラクション研究発表会. pp1 - 7.