トレーシングペーパーは湿気を吸収しやすく、吸湿した面が膨張し丸まるように変形する。変形速度が比較的速く様々な加工が可能なため、表現メディアとして視覚的に楽しめるのではないかと考えた。そこで、我々は以前トレーシングペーパーの変形を表現メディアとして用いることを目指して変形の制御性を調査し、トレーシングペーパーの吸湿量の調整によって特有のはためきを伴った大まかな制御が可能であることを示した。本研究では、これらの性質を活かした表現メディア装置作成のために、ガーゼに含ませた水分を熱で蒸発させて片面に吸湿をさせる手法と、空気の攪拌により一時的に変形を戻す手法を提案する。さらに、これらの手法を用いた装置を試作し表現例を提示する。
高橋 明日香, 渡邊 恵太. トレーシングペーパーの吸湿変形のための表現メディア装置の要件の検討. Conference on 4D and Functional Fabrication 2021 (4DFF2021) 予稿集, Vol. 2021, pp. 107-110.