写真は撮る人-撮られる人 (物) の関係で成り立っている.写真を撮られると,自分が写った写真は,撮影した人の所有するカメラの中に保存される.そのため,被写体となった人は自分が写っている写真であるのにも関わらず,撮影者からその写真を提供してもらわない限り,その写真を持つことはできない.つまり,写真に写っているのは自分だが,持っているのは他人であるという所有と肖像の帰属の矛盾が生じる.そこで本研究では,写真に撮られた人に自分が写っている可能性のある写真を瞬時に通知/共有するシステム Sharetter を提案する.Sharetter では Bluetooth の電波強度と顔認識から,被写体の写り込んでいる可能性を算出し,それを被写率として定義する.その被写率に基づき,通知や写真の共有を行う.
高田一真, 渡邊恵太. Sharetter: Bluetooth電波と顔認識を利用した被写検知に基づく写真共有. 第169回ヒューマンコンピュータインタラクション研究発表会.