家庭には肉体的労働と情報管理の労働が存在し,特に母親が情報管理の意思決定を負担している.スマート家電やIoTデバイスによってタスクをこなすことは容易にはなるが,誰がタスクを行うのかという意思決定まで支援しない.タスクの推薦や協調管理を支援する家庭内管理ツールが提案されているが指名と指示の負担軽減に着目したものはほとんどない.そこで本研究では家電機器をbot化し,タスクの指名と指示を行うことでタスク管理への意思決定を担うシステムosaを提案する.本論文では,実際に研究室で運用した結果について報告し,botとのインタラクション及び組織内におけるタスク管理や意思決定について議論する.
金子翔麻, 吉田諒, 渡邊恵太. osa:家庭内タスクのコントロールと意思決定を担うチャットbotシステム. 第169回ヒューマンコンピュータインタラクション研究発表会.