カーソルの変形によって,対象に触れているかのような感触を再現する擬似触覚提示システム「Visualllaptics」がある.Visualllapticsをはじめ,擬似触覚体験において共通する特徴は,手で入力するデバイスを用いる点である.擬似触覚は手の動きの入力と視覚フィードバックの不一致によって得られる視覚中心の感覚であるが,視線自体を入力として利用しても同様に擬似的な触覚を得られるかは明らかではない.そこで,本研究では視線入力を用いてVisualHapticsを体験し,擬似触覚の知覚にどのような影響を及ぼすのかを調査するユーザスタディを行った.アンケートの結果,視線入力を用いた体験においても,実際に触れているかのような感触を認知するコメントを得た.
山田 紗妃, 安中勇貴, 渡邊恵太. 視線入力を用いた擬似触覚体験の検討. インタラクション2024予稿集, Vol. 2024, pp. 1287-1289, Mar. 2024.