複数のビデオゲームを用いたあアラウド法の検証

概要
エンタテインメントコンテンツにおいて,感情は重要な評価指標である.川島らは,「あ」の発声でシステム体験中の感情を連続的に観測する「あアラウド法」を提案し,山岸らはゲーム体験への適用可能性を示した.しかし先行研究の検証対象は一つのゲームに限られ,得られた結果が特定のゲームに依存していた可能性がある.そこで本研究では,複数のゲームを用いた実験を行い,あアラウド法が特定のゲームに限らず汎用的に利用可能であるかを検証した.その結果,複数のゲームにおいて,発声者のミスやゲーム状況に対応した感情変容を「あ」の発声から観測できる可能性が示唆された.一方で,その観測しやすさや分析者間の一致度はゲームの特性に依存した.また,分析者間の不一致は評価方略や評価基準の個人差に起因しており,本手法の安定した運用には評価手続きの標準化が必要であることを示した.
論文情報
栁田 和佳, 傳田 隼稀, 関井 汐織, 渡邊 恵太. 複数のビデオゲームを用いたあアラウド法の検証. エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2026論文集, Vol. 2026, pp. 200-209. 2026.